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2024年度ゼミ選択について
対面での説明会を行います。詳細はオリエンテーション資料を参照してください。 どうしても都合が合わない場合,または非対面での面談を希望する場合は,まずはメール等で相談してください。
Table of Contents
研究およびキーワード / Research fields and keywords
研究領域 / Research fields
- 認知心理学,思考,推論, 判断, 意思決定 / Cognitive Psychology, thinking, reasoning, judgment, decision making
- キーワード / Keywords
- 帰納 / induction,
- (しばしば感情を伴う)直感的な思考の合理性と非合理性 / (ir)rationality of intuitive thinking
- 陰謀論,疑似科学,フェイクニュース / conspiracy theory, pseudoscience, fake-news
- 認知スタイル: cognitive style
- 知的謙虚さ / intellectual humility
- 道徳 / morality
- オンライン心理学研究 / online {experiments, surveys} in psychological science
- その他(ゼミでの研究テーマは認知心理学全般可)
教員 / Director
- 眞嶋 良全 / Dr. Yoshimasa Majima (Professor of cognitive psychology)
- Profile: ResearchGate | Researchmap (JST) | ORCID
- SNS and contact info:
4年生
- 淡路 凜音
- 小熊 優希
- 幸本 ゆめか
- 桑原 彩
- 鈴木 凜太朗
- 高野 華凜
- 永澤 昂希
- 三浦 桃果
3年生
- 田中 陽菜
ゼミ / Research Seminar
認知心理学・認知科学
- 当ゼミは,認知心理学・認知科学・心理科学領域の研究に必要な基礎知識とスキルを文献収集と読解,研究の立案と遂行,データの解析等を通じて養成します。
- 教員の中心テーマは人の賢さと愚かさについて色々な側面から考えることですが,受講者の希望により他のテーマも扱うことができます(これまでの卒論テーマは次のセクションにあります)。認知心理学は,心理学上の大体の領域・問題は対象となり得ます。他の○○心理学との違いは,おおよそアプローチの仕方の違いです。
- 3年次の専門演習では,これまでに行われた心理学の実証的研究の追試を試みることで,科学的研究の方法を学びます。その後,興味関心に基づいた文献を読みすすめ,自分の卒業論文の計画を立てていきます。最終的な卒業論文での研究テーマは,教員と相談の上で決定します。
- 追試研究は数人でチームを組み,研究の計画(事前登録や研究倫理審査申請書の作成も含む),実行,分析,レポートの執筆という実際の研究の流れに沿った取り組みを行い,研究技法を実践的なトレーニングによって修得します。例えば 2022 年度は,以下の人が科学論文をどう捉えているかについての先行研究の追試を行い,学術大会で発表しました。
- 我々の研究成果: 鈴木 凛太朗・市原 実夢・岩間 雅・桑原 彩・本間 大貴・吉田 崚人・眞嶋 良全 (2023). 科学的研究の成果は正しく評価されるのか – Wingen et al. (2022) の事前登録付追試 – 北海道心理学研究, 45, 53. https://doi.org/10.20654/hps.45.0_53
- 元となった論文: Wingen T, Berkessel JB, Dohle S. Caution (2022). Preprint! Brief Explanations Allow Nonscientists to Differentiate Between Preprints and Peer-Reviewed Journal Articles. Advances in Methods and Practices in Psychological Science, 5(1). https://doi.org/10.1177/25152459211070559
- 心理学領域の論文は英語で書かれているものがほとんとですが,英語の授業ではないので,翻訳ツールなどの利用も認めています。また,文献管理ソフトウェアなど,作業を効率化するツールを積極的に導入しています。
過去の卒論タイトル / Titles of Past Graduate Theses
- 学生諸氏の努力もあり,ゼミ開設以来,数多くの,年度内最優秀卒業論文を獲得する学生を輩出することができました。
- 卒業論文が最優秀となった学生には,3月上旬に開催される心理学フォーラム(学科の同窓会を兼ねたイベント)で卒業研究発表をしてもらっています。
2023年
- 同性と異性でのジェンダーステレオタイプの告発のしやすさの違いに関する研究
- 無意識的思考およびその目標指向性が課題解決に与える影響
- 陰謀論と叡智に関する研究
- 感謝介入の向社会性向上効果に関するメタ分析 ※ 2023年度学科最優秀卒業論文
2022年
- 仮想空間上で相対するアバターとのインタラクションに関する研究
- 合理的配慮提供意図と解釈レベルの関連
- SNS上の信頼できない情報の拡散に正義感が及ぼす影響
2021年
- メールと LINE のエモティコン付与による対人感情に及ぼす影響の比較検討
- 形容詞からイメージされる典型色と記憶の関連について
- 過敏型自己愛および自尊心の程度によるSNSの利用の違い
- 大学生の職業選択行動に及ぼすアイデンティティの影響
- 支払方法の違いによる消費者の購買行動の差 ―キャッシュレス決済の導入は衝動購買を促進させるのか―
- 出生順位による性格ステレオタイプの有無の検討
2020年
- 表情と声調の一致の度合いが感情判断の正確性と記憶に与える影響 ※ 2020年度学科最優秀卒業論文
- 非実証的信念およびそれにまつわる行動と思考スタイルの関係の検討
- コロナ禍における社会的比較志向性
- 公正感受性が正直な行動に与える影響の検討
- 時間的視点が時間割引率に与える影響の検討
- 蛍光マーカーペンによるハイライトが検出と記憶に及ぼす影響
- 母国語および外国語の持つ感情価と不安の高さが注意に与える影響の検討
2019年
- 他者の着手情報がタスク遂行の先延ばし中止に与える影響 ※ 2019年度学科最優秀卒業論文
- 心拍の認識が時間知覚に与える影響の検討
- 援助行動に影響する要因とその組み合わせによる行動の変化の検討
2018年
在外研究のため卒論指導なし
2017年
- メタ認知評価と展望的記憶方略の関連性の検討
- 展望的記憶課題の遂行に対する過去の経験の影響
- マインドワンダリングによる創造性向上効果の実験的検討
- 虚記憶生起における視覚的文脈の影響の検討
- 迷信の信奉と推論に対する認知スタイルの影響 ※ 2017年度学科最優秀卒業論文
- 追求者傾向および作業記憶容量と意思決定ヒューリスティックの選択との関連の検討
2016年
- POP広告が購買行動に及ぼす影響の検討
- 物の擬人化が共感性および道徳判断に与える影響の検討
- 怒り感情とそれに対する正当性の表明,および懲罰願望の関連の検討
- 教室内における座席選択行動とラテラリティおよび個人の内的要因の関連性の検討 ※ 2016年度学科最優秀卒業論文(ただし同率1位4名中の1人につき,心理学フォーラムでの発表はなし)
2015年
- 道徳判断に対して身体入力が与える影響の検証
- 展望的記憶におけるイメージの効果:事象ベースと時間ベースの比較
- レジリエンスの高さが先延ばし行動の有無及び先延ばし傾向に与える影響について
- 視覚情報の符号化の際の心的操作が視覚記憶に与える影響
- 視覚提示された材質が道徳判断に与える影響の検討
- 合成音声に対する印象と聴取時に喚起される感情の検討
- 懐かしさを伴う映像作品による気分誘導が自伝的記憶の想起に与える影響 ※ 2015年度学科最優秀卒業論文
- 身体入力による社会的判断への影響
- マインドセット・プライミング技法を用いた大域―局所処理誘導が認知的干渉に及ぼす影響
2014年
- 触感が道徳判断に及ぼす影響
- 展望的記憶の想起における記憶の処理水準モデルの適用可能性の検討
- リハーサル時の心的操作が視覚記憶に与える影響
- 学習課題先延ばし行動とマインドワンダリングの関連性について ※ 2014年度学科最優秀卒業論文
- メディア作品によって喚起される懐かしさと自伝的記憶の関係に関する研究
2013年
- 意思決定における関連情報の用いられ方の検討
- 二者択一場面および維持・変更場面における行為・非行為が後悔感情に与える影響
- 視覚的ワーキングメモリのリハーサルによる視覚記憶の促進に関する研究
- 先延ばし行動に対する価値付けとセルフ・コントロールの影響の検討
- 道徳的ジレンマ状況における行動の選択と評価に影響する諸要因の検討 ※ 2013年度学科最優秀卒業論文
- メディア作品によって喚起されるノスタルジア感情が自伝的記憶の想起に及ぼす影響
- 肯定的・否定的感情が意思決定に与える影響の検討